YosibeiのB席

世の中には著名団体の来日公演でS席しか行かない、という方もいるでしょう。でもワタシは、今日も当たりを求めてごく普通の定期に向かいます。なお、コメント/トラックバックを可能にしました。

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ライラックがサントリーホールに咲くとき



20日(月)は、下野竜也=読売日響でヒンデミット・プログラム。
ヒンデミット「シンフォニア・セレーナ」に
オラトリオ「前庭に最後のライラックが咲いたとき」という、
田舎にいては一生ナマで聴くことはなかったであろうレパートリー。
決してポピュラーな曲とは言い難い。

ここのところオペラシティに行くことが多かったので、
かなり久方ぶりのサントリーホール。
実は個人的には、読売日響にあまりいい印象がない。
名のある奏者がたくさんいるのに、荒っぽい感じが拭えないから。
ただ、稀代のオーケストラビルダー、
スクロヴァチェフスキの演奏会を聴いていないので、
常任の下では違うオケなのかも。

「シンフォニア・セレーナ」は若い頃
NHK-FMでN響の演奏を聴いてから、それなりに聴きこんでいる。
2楽章の軍楽隊風の音楽は、確かベートーヴェンも使ってたような。
「ライラック」は初演者ショウのテラーク盤と
F=ディースカウが歌ったサヴァリッシュ盤を持っていたけれど、
正直あまり聴いていなかった。
ここ最近、7楽章が気に入ってかなり耳に馴染んだかな。
ただ「戸口に咲き残りのライラックが咲いた頃」という訳の方が、
曲名に風情があるような気もする。

さてこのコンサート、
読響を何回か聴いた中では一番良かったかな。
ホルンに東響首席のジョナサン・ハミルがいたように見えたのだけれど、
純粋にエキストラだったのかしら。気になる。
他で名のある人間を引き抜く、野球みたいなマネは好きじゃないので。

「シンフォニア・セレーナ」は高弦の第1音から
精妙にしてガッチリした音で、ヒンデミットらしい音楽。
こういう曲でホルンに心配がないというのは、本当に有難い。
下野のテンポも中庸で安心して聴けた。
3楽章の舞台裏との掛け合いも、きちんと緊張感が途切れず好演。
この調子なら、これからは読響を敬遠するのは止めよう(^_^)v。

「ライラック」は重松みか(ms)・三原剛(br)の独唱と
新国立劇場合唱団という布陣。
三原は以前どこかで聴いて
ヴィブラートが気になったような記憶があったのだけれど、
この「ライラック」ではよく通る声で巧演。
逆に重松はやや音程が不安定な箇所があったりして、
少しだけ興をそがれたけれど、暖かい声はこの曲に合っていた。
合唱に対しても下野の目配りが随所に感じられ、全体的には好演。
ライラックがサントリーホールに咲いた。

ただ正直に言うと、CDで聴くとそうでもないのに
実演では「長い!」という感じでやや眠くなった^^;。
以前新日で聴いたロットの交響曲の時もそう思ったのだけれど、
いい演奏でも実演で「長い」と思う音楽は、
どこか演奏機会に恵まれないような気がする。
ヒンデミットの他交響曲、例えば「世界の調和」とか
実演で聴けばどんなことになってしまうんだろう?
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  1. 2008/10/20(月) 22:59:00|
  2. 音楽
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