YosibeiのB席

世の中には著名団体の来日公演でS席しか行かない、という方もいるでしょう。でもワタシは、今日も当たりを求めてごく普通の定期に向かいます。なお、コメント/トラックバックを可能にしました。

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一晩でオランダ音楽史

20090620032417 s0619.jpg

今週は月曜日に秋山=読響で「シンフォニア・ドメスティカ」
火曜日はアルミンク=新日でマーラー9番と
普段なら飛びつくコンサートが続いていたのですが、
何となく胃もたれして両方ともパス。
この金曜日も、先週に続きロシア・ナショナルを横浜で聴くか、
評判の良いラザレフ=日フィルのプロコフィエフがまあ普通でしょうが、
実はワタシ、
シティフィルのヘンテコリンなプログラムにちと魅かれていました。

【東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団第229 回定期演奏会】
6月19日(金)19:00 東京オペラシティ・コンサートH
指揮―飯守泰次郎 マリーン・ヴァン・スターレンvc
●ヴァッセナール伯(ペルゴレージ伝)…
《コンチェルト・アルモニコ集》第4番(第2番)
●メーダー…12声の交響曲
●フェルトハウス…チェロのための《レインボウ・コンチェルト》
●ズヴェールス…交響曲第2番

見たことも聞いたこともない作曲家ばかり。
あまりと言えばあまりの選曲(笑)で集客に苦労したらしく、
さる筋の某氏からタダ券をいただきました。
会場に入ると1階はそこそこ埋まってて、
オランダ大使館関係の方と思しき方もちらほら。

まずヴァッセナール伯(1692-1766)の作品。
明るい曲想のバロック。
計20?-6-4-3の弦五部にチェンバロという編成で
ノンヴィブラート気味のシティフィルが、清々しいひびき。
メーダー(1729-1800)の曲は、
ハイドンとか初期のモーツァルトあたりを
想像してもらえばいいかという曲ですが、
1楽章の意表をつく転調と各楽章のヴィオラ・ソロが印象的。

この夜の白眉は、フェルトハウス(1951-)の協奏曲。
この日独奏したロッテルダム・フィルの首席奏者、
マリーン・ヴァン・スターレンのために書かれた曲だそうですが。
現代曲ですが、ヘタな大河ドラマの劇伴よりよほど調性的!
非常に聞きやすく、そのまま映画に使っても何ら問題ないくらい。
1楽章「Slow, Lento grave」では戦前イギリスの作曲家たち、
ソロとコントラバスのやり取りも楽しい2楽章「Fast, allegro vivo」では
コープランドっぽい響きも垣間見えます。
オケが独自に何かするということはほとんどなく、
マイク付きで増幅されたチェロ独奏に、ひたすら、ハーモニアスな下支え。
おそらく、オケには何ら特別な奏法が要らないのでは。
ちょっと巧いオケなら、在京アマオケでも十分こなせそうな感じです。
曲の終わりは、独奏チェロのFの音だけ。
ワタシのような、時流に取り残された耳でも
非常に楽しめる現代曲でした。
臨席した作曲者も壇上に呼び出されましたが、ワタシも大拍手。
ちなみにWikipediaオランダ語版でも、この作曲家出てきません^^;。

休憩中のホワイエでは首席客演指揮者、矢崎彦太郎の姿が。
本当にこの人、よく定期に来ています。
で、休憩明けはズヴェールス(1854-1924)の交響曲。
1883年に書かれた曲だそうですが、
シューマンがとっ散らかったような1楽章、
ぐっとセレナード寄りの2楽章、
パストラル風で始まってトリオはフリアント調の3楽章、
シューマン「ライン」調かと思うとまたフリアントになる終楽章。
まあとっ散らかった曲でしたが、面白かったです。

定期なのに、アンドロイ「オランダのラプソディ」をアンコール。
オペラシティでシティフィルを聴くのは久々でしたが、
飯守指揮するこのオケは、
低音が厚く、在京オケの中ではキャラが立っています。
これでもう一段合奏精度が上がれば、一気に突き抜けるんですが。
また定期会員に復帰しようかなぁ。
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  1. 2009/06/20(土) 00:05:08|
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