YosibeiのB席

世の中には著名団体の来日公演でS席しか行かない、という方もいるでしょう。でもワタシは、今日も当たりを求めてごく普通の定期に向かいます。なお、コメント/トラックバックを可能にしました。

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ああ、マーラー10番。

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昨年手当たり次第聴き過ぎたという反省も含め
今年は演奏会を少し絞ろうと思っています。
が、ずっと気になっていたこの演奏会は外せませんでした。
マーラー10番(クック第3稿)。
自分が死んだら、葬式で絶対流してほしい音楽。
特にアダージョの194小節からの不協和音は、
ワタシという人間が自分を言い表すのに相応しいと
勝手に思い込んで早○十年。

【東京交響楽団第53回川崎名曲全集】
1月30日(土)18:00 ミューザ川崎シンフォニーH  
指揮―飯森範親 ベンジャミン・グローヴナーp
●リスト…ピアノ協奏曲第1番●マーラー…交響曲第10番
4C2-22

リストの協奏曲、昔散々NHK-FMで聴かされたような気がして
あまり好きではないのですが、
92年生まれのグローヴナーくん、バリバリ弾くだけではなくて
気持ちのいい響きをミューザで作ってくれました。
飯森=東響の付けは完璧!
こういう、曲の良さを再発見させてくれる演奏、有難いものです。

マーラー10番。
昔から感じていることですが、
マーラー自身が書いてほぼ完成している「アダージョ」「プルガトリオ」と
4段譜から補筆者達がオーケストレーションしている他楽章では
まるきり音楽の色合いが変わります。
だから補筆者がクックだろうがロゼッティだろうがフィーラーだろうが
はたまたバルシャイだろうが、誰のどんな演奏で聴いても、
交響曲1曲としての統一感には相当苦労しています。
特に2楽章のスケルツォなど、8番、9番を経たマーラーは
こんな「角笛」時代のような無邪気な響きを作らないだろう?と思いますし。

「夜の歌」で未消化なものがあったやに聞く飯森の10番、
完成していない曲だということはもちろん百も承知の上で、
ひとつひとつのユニットはきちんと積み上がっているのですが
どうにも曲全体としての構築感が希薄でありました。
2楽章スケルツォなど、わずかにアンサンブルが乱れたりしたのも
細かいニュアンスを追求してテンポをいじり過ぎた結果とも言えるし。
5楽章の清冽なflソロや激越なバスドラムの響きなど
目を見張るような瞬間も多々あったのですが。
いい演奏。でも、それ以上の音楽にするなら
強烈な音楽性で満堂の聴衆をねじ伏せるようなマネをしないと。

この曲はもしかしたら補筆完成という枠を乗り越えて、
J-POPで流行りの「フィーチャリングXX」みたいに
「マーラー晩年の筆致で編曲しました」というモノの方が
本当は演奏しやすく、聴きやすいのかもしれません。難しい。
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  1. 2010/01/30(土) 23:59:56|
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