YosibeiのB席

世の中には著名団体の来日公演でS席しか行かない、という方もいるでしょう。でもワタシは、今日も当たりを求めてごく普通の定期に向かいます。なお、コメント/トラックバックを可能にしました。

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#35 鈴木雅明、マーラー 再び!

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人それぞれ、隠しがたい嗜好というものがあるのであって
それは世評や常識から外れたものであったりすることも仕方ない。
とはいえ、それを最初認めるのは勇気が要ることではある。
たとえば世評はどうか知らないが、自分はすみだの乾いた音をどうにも好きになれない。
しかし気が付けば、昨年末以来のオペラシティ・コンサートホール。

#35 【東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団第250回定期演奏会 鈴木雅明のマーラー 再び!】
7月1日(金)19:00 東京オペラシティ・コンサートH
指揮-鈴木雅明
●マーラー…交響曲第5番
1F22-10

昨年7月「巨人」でどこか懐かしい自然なマーラーを演ってくれた鈴木雅明が
今年も5番を取り上げると知ったとき、自分は何があっても聴きに行くと決めていた。
あまりに演奏され過ぎている5番は、テンポや歌い回し、バランスなど
往々にして指揮者がこねくり回した演奏に接することも多い。
以前聴いた大植=大フィルで異様な遅さに辟易し、以後ワタシはこの人の演奏会には行かない。

最初のtpソロからアヒャと思ったり途中から細かい管のミスやアンサンブルの乱れもあって
合奏精度は先週のハーディング=新日が勝る。
けれど、バッハのカンタータのスペシャリスト鈴木雅明が対向配置のシティから紡ぎ出す音楽は
1楽章冒頭からずっしりと重心の低い音楽で、2楽章も単に機械的でない躍動がある。
全体にやや早めのテンポながら、過剰過ぎない歌心に溢れ
自然な呼吸ができるテンポ感や音楽の造り。自分はこちらの方が好きだ。
アダージェットだけは、各声部の旋律線を強調する余り割と流れがぶつ切りになって
さっぱり耽美的でない演奏ゆえ、好き嫌いが分かれるかもしれない。
終楽章ではつい走りたくなるのを必死で思いとどまるがごとき葛藤が楽しかった♪
これを思いっきり走ってしまったのがヘルマン・シェルヘンのライブ盤で聞ける演奏だし
きちんと完全に統制を取りつつ演ってしまったのがラトルとベルリン・フィルだろう。
でも、これはCDだけで音楽を聴いていたら味わえない楽しみと思う。
ブラヴォー。

マイクが立っていたので終演後事務局の方に聞いたら、
この演奏、録音はしていたがリリースになるかどうかはわからないそうだ。
昨年の「巨人」も記録はあるそうで、そっちはぜひもう一度聞きたい。
ちなみにオケ入場前、鈴木雅明orgは震災犠牲者のためにバッハを弾いた。
これはこの人にしかできないことである。
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  1. 2011/07/02(土) 19:00:00|
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