YosibeiのB席

世の中には著名団体の来日公演でS席しか行かない、という方もいるでしょう。でもワタシは、今日も当たりを求めてごく普通の定期に向かいます。なお、コメント/トラックバックを可能にしました。

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#60 見えない残響と闘う

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もう一週間経ってしまったが、未だ腑に落ちるところのないこの演奏会から。
ほぼ1年ぶり、久々のNHKホール。
「券求む」という方も外にいたが、縁あって確保していたのは2階正面のS席。

#60【NHK交響楽団第1715回定期公演Aプログラム】
12月3日(土) 18:00 NHK・H
指揮―シャルル・デュトワ エリン・ウォール 中嶋彰子 天羽明惠(以上S) イヴォンヌ・ナエフ スザンネ・シェーファー(以上A) ジョン・ヴィラーズT 青山貴Br ジョナサン・レマルBs 東京混声合唱団 NHK東京児童合唱団
●マーラー…交響曲第8番《千人の交響曲》
2FC9-31

"Veni creator spiritus"から饗宴に身を委ねる第1部。
改めて「NHKホールってS席でさえこんな音しかしないのか」と驚いた。
「千人」でさえいかにも遠いし、満席で背後から音は返ってこない。

一生忘れない体験と何回も書いているが、この曲は何を聞いても
22歳の時、86年サントリーホール開場シリーズ若杉=都響の
未だ「ひたすら凄いものを聞いた」という感覚がずっしり残る演奏と
自分の中で常にどこか比較になる。

この日デュトワはパーツパーツをきちんと整理し、
基本的にうるさいところなく積み上げた「千人」をつくった。
09年11月、サントリーホールでアルミンク=新日を聞いたけれど、
http://yosibei.blog10.fc2.com/blog-entry-584.html
あの時は割と前に座ってうるさくてたまらなかった記憶がある。

2部のアタマ、オケだけのところはデュトワ入魂で出色。
この日もN響らしく2部では時折ソロがやらかしてくれたものの、
独唱陣は皆、気持ち悪いヴィブラートもなく好感の持てる歌唱。
新日でも歌ったヴィラーズtが美しく歌う"Höchste Herrscherin der Welt"
はじめ、あの広大なNHKホールで声量の不足を感じることもなかった。

しかし、この作品の巨大さを追体験できないまま終わっちゃった、という感じ。
曲が終わり、満堂ブラヴォーの嵐。そう、悪いところはないのだ。
でも、高揚とは程遠い気分で会場を後にした。
これがもう少しでも響く会場なら。
たとえば、同じ広大な空間でもソウル芸術の殿堂だったら。
よほどのことがない限り、もうNHKホールには行かない。
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  1. 2011/12/09(金) 12:43:00|
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