YosibeiのB席

世の中には著名団体の来日公演でS席しか行かない、という方もいるでしょう。でもワタシは、今日も当たりを求めてごく普通の定期に向かいます。なお、コメント/トラックバックを可能にしました。

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#3 確かに、ホールがオケを創る

120116.jpg NEC_0078.jpg

タタンと「巨人」最後の音がサントリーホールに響き渡ったあと、
ここは昨年10月訪れたソウル芸術の殿堂コンサートホールか?
と見紛う歓声と拍手にスタンディング・オベイション。
アンコール「ラ・ヴァルス」!の後、一回全員はけてから
チョンさんと半数近くの楽員が舞台に戻り
日本語で「ありがとうございます」と唱和。楽しかった。
しかし、サントリーで聞いたからこその確信もちらほら。

【チョン・ミョンフン=ソウル・フィルハーモニー管弦楽団】
1月16日(月)19:00 サントリーH
チョン・ミョンフン(指揮) ソウル・フィルハーモニー管弦楽団
●ドビュッシー…交響詩《海》
●マーラー…交響曲第1番《巨人》
1F21-26

昨秋訪韓時、2夜連続でソウル芸術の殿堂に通ったが、
2,000席程度の都内主要ホールに比べ2,523席と大きく、
残響は十分だが高音域はあまり響かないホールだと感じた。
あれに合わせると、相当にきつく大きい音を出さないと客席に届かない。

「海」。
これほど遅いテンポでこの曲が始まったのは初めてだ。
要所要所に欧米奏者の混じるこのオケ、ソリスティックな点では申し分ない。
弦最後尾プルトまで懸命に弾き切る音量のバランスも然り。
だがソウルでは気にならなかった、弦のいささか粗い音色はどうだろう。
やや腰高なサントリーホールの響きで、一番気になったのは打楽器。
「巨人」でもそうだが、在京オケはあのような野放図な音は出さない。

チョンさんは「巨人」で1楽章提示部を繰り返さなかった。あれあれ?と驚く。
最近は繰り返されるのに慣れているので、サラっと1楽章が終わった感じ。
2楽章では27小節でコブシを効かせた感じや、
毎度のclのベルアップがほとんど50°?と必死で面白かった。
終楽章第2主題はきわめて遅くたっぷりと歌いこまれる。
しかしこうなると、豪放で魅力的な低弦も含め粗く感じる音色も出てくる。
しかし強固な弦の魅力は抗いがたい。
彼らがサントリーホールに慣れれば、また変わってくるだろう。
コーダになだれ込むと、チョンさん常套手段のシンバル3人大乱打(^^)
一切崩れない金管と共に、満堂熱狂の大団円を迎えた。

「ありがとう」程度にせよ初めて日本語をしゃべるチョンさんを見たり
終演後の韓国式熱狂を見たりで十分楽しませてもらったが、
1階通路前不自然な空席の固まりだけはいただけない。
来ないスポンサーに席をばらまくなら、N響定期並みに価格下げましょうよ。
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  1. 2012/01/17(火) 10:17:00|
  2. 音楽
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