YosibeiのB席

世の中には著名団体の来日公演でS席しか行かない、という方もいるでしょう。でもワタシは、今日も当たりを求めてごく普通の定期に向かいます。なお、コメント/トラックバックを可能にしました。

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凄まじいものを見た

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今年2月のダスビで初めて実演に接して以来、
すっかりヘビロテしているショスタコーヴィチの交響曲第10番。
実演はダスビ以外にもう1つアマチュアで聴いたけれど、
棹尾を飾るのはゲルギエフとなりました。

【ヴァレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団】
12月1日(火)19:00 サントリーH
指揮―ヴァレリー・ゲルギエフ デニス・マツーエフp
●ショスタコーヴィチ…歌劇「鼻」第1幕の間奏曲●交響曲第1番
●ピアノ協奏曲第1番●交響曲第10番
1F23-23

ゲルギエフのあの魁偉な風貌はあちこちで見るものの
聴き込んでいるわけでなく、その音楽に特別な固定観念は持っていない。
と言えど、いま世界で最もインパクトのあるコンビの一つ。
10番が聴きたくて1万3千円のB席を奮発、1階最後列中央。

耳慣れぬ「鼻」第1幕の間奏曲は、パーカッションのみの曲。
次の交響曲に対するドラムロールのような感じ。
そして交響曲第1番。
終楽章の最後に辿り着くまで、ほとんど曲を知らない事に気付き
「予習しておくべきだった」と悔やんでも後の祭り。
しかし、これは凄まじい瞬間に立ち会っているのだ
ということだけは十分伝わってきた。

前半最後、本来のプログラムから差し替えられたピアノ協奏曲。
デニス・マツーエフというピアニストの鋭い打鍵と柔らかなタッチのコントラスト。
彼の弾くピアノから出る最高にコントロールされた弱音。
おまけにtpソロが重要な役割を果たすこの曲、
通常の2ndVnの席に座ったtp奏者、
チムール・マルティエフの超絶的巧さと言ったら!
だって2楽章ではミュートを付けたトランペットから、
オーボエみたいな音がするのだから。
ああいう凄まじいものを見てしまうと、ピアノもトランペットも
まだまだ日本人奏者の地平と違う所に世界はあるのだと感じさせられる。
呆気にとられてしまった、というのが正直なところ。

タコ10は意外なほど粗野な音のない音楽。
憎らしい程、全てがゲルギエフにコントロールされている。
ただ低音が剛直であるとか、そんな単純なことではなく
たとえば、ティンパニはほとんど全て軟らかいマレットで叩かれ
ショスタコの実演なら普通にある、きつい音、汚い音はどこにもないのに
音楽の重心が極端に低く、ひたひたと迫る緊迫。
聴きながら心底考え込んだ。
演奏後、ブラヴォーの大歓呼とあちこちにスタンディングの聴衆。
でも、正直自分はそういう気にはなれない夜。動けなかった。
9時半終演。
静かに飲んで帰り、西日暮里の人身事故で大幅に遅延した山手でぼちぼち帰宅。
これもオケのコンサートが4つも重なったりする、東京という街の現実。
  1. 2009/12/02(水) 01:35:04|
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