YosibeiのB席

世の中には著名団体の来日公演でS席しか行かない、という方もいるでしょう。でもワタシは、今日も当たりを求めてごく普通の定期に向かいます。なお、コメント/トラックバックを可能にしました。

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#13 芯の強さに不覚にも落涙。

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代々木上原で知人出演のプライヴェートコンサート#12後
前夜それなりに飲み、やや集中力を欠く状態ですみだへ。JD氏と合流。
1曲目と名作の誉れ高い「室内交響曲」は予習なしで何となく聴いた。

#13【オーケストラ・ダスビダーニャ 第18回定期演奏会】
2月20日(日)14:00 すみだトリフォニーH
長田雅人-指揮
●ショスタコーヴィチ…アニメ映画「司祭とその召使いバルダの物語」の音楽作品36より抜粋
●同…室内交響曲 作品110a  (弦楽合奏編曲:R.バルシャイ 原曲:弦楽四重奏曲8番 作品110
  ~ファシズムと戦争の犠牲者の想い出に捧げる~)
●同…交響曲12番「1917年」作品112
1F28-22

本国や諸外国ではどうか知らないが、日本語で書かれたものを読む限り
「1917年」は、体制迎合的作品としてあまり評判が芳しくないようだ。
しかし、晦渋で当局への精神的抵抗を著わした作品がより貴い
と言わんばかりの評価にはいささかバイアスを感じる。
もちろん、広義の同時代人の一人として、
ソ連という体制の中で生存するということを過小評価するつもりはない。
が、例えばチャイコフスキーの後期交響曲が精神的に
ロシア帝政の圧政と不可分と説明する人はまずいまいし、
ショスタコーヴィチの作品を、
当局との緊張と隷従だけで説明できるものでもなかろう。
まだ数曲聞き込んだ程度ではあるが、彼の曲中、
時折薫り高く立ち上る露交響曲の伝統に思わず自分は魅かれる。
明→暗の構造を持つ4楽章の交響曲として
「1917年」の音楽的高揚は理屈抜きで素晴らしいと思うし、
個人的には冗長に感じる「レニングラード」よりもむしろ好きだ。

「1917年」。
曲のはじめ、早めのテンポと共にダスビのVcとCbが
これ以上ない緊迫をはらみつつ弾き始め、思わず息を呑んだ。
ダスビ定期に行くのは3回目だが、
ユニゾンで音程が合うとか合わないとか、そんなことは二の次三の次。
このオケを聴いていつも感じるのは、
弦のオスティナートや打楽器に顕著な、ショスタコに相応しい音の芯の強さだ。
ル・スコワグネルと、接するこの曲の実演は
なぜかアマオケばかりだけれど、
主部に入ると息をつかせぬ緊張に溢れ、
最後の音が鳴り止む頃には不覚にも落涙。
ただ、「感動」したというのとは何か違い、圧倒されたという感じ。

アンコールはショスタコーヴィチ編「観光列車」。
ブラヴォをかけていた同行JD氏とすみだを後に、レバントのラウンジでお茶。
普段演奏会は一人なので、終演後こんな風に寛げる機会は、本当に有難い。
  1. 2011/02/21(月) 22:00:00|
  2. 音楽
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