YosibeiのB席

世の中には著名団体の来日公演でS席しか行かない、という方もいるでしょう。でもワタシは、今日も当たりを求めてごく普通の定期に向かいます。なお、コメント/トラックバックを可能にしました。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

#7-8 コルンゴルトに満たされる至福の土日

img126.jpg 2014-03-09 13.04.33 2014-03-09 13.21.18

コルンゴルトの作品を最初に聞いたのは確か20年ほど前だったと思うが
8年ほど前友人Kに
「キミ、こういうの好きでしょ(^^)」とラインスドルフ盤を聞かされ
歌劇「死の都」でワタシはコルンゴルトに開眼した。
3幕途中練習番号271から、豪奢なオケの咆哮に魅せられたのだ。
この週末、土曜は横須賀芸術劇場でVn協奏曲3回目の実演、
日曜は滋賀はびわ湖ホールで「死の都」の日本初演2日目。
至福の土日だ。

#7【よこすか芸術劇場オーケストラコンサート クラシック名曲集Vol.9】
3月8日(土)15:00 横須賀芸術劇場
指揮―大友直人 東京交響楽団 岩崎潤vn
●J.シュトラウス・…皇帝円舞曲
●コルンゴルト…ヴァイオリン協奏曲Op.35
●チャイコフスキー…交響曲第4番
2F2LA22

初めてのこのホール、以前から気になっていた。馬蹄形の歌劇場仕様。
普段名曲コンサート系に行かないので、皇帝円舞曲の実演も実は初めて。
太い低音を基礎に残響豊か、高音楽器の鋭い音はマスクされるかもしれないが
すみだなどより自分は好きな音だ。

目当ての協奏曲。
ハイフェッツ盤で親しんで以降、実演だとオーケストレーションが分厚過ぎ
ソロは何も聞こえない曲という印象を持ってきた。
ソリストは初めて名を聞く、米ナッシュヴィル響コンマス岩崎潤。
曲が始まってしばし、想定外の好演を確信。ソロパートが埋もれない!
バランスに万全の注意を払った大友=東響のサポートもあるにせよ
やりたい事を過不足なく弾ききり、この曲の実演では最も納得した。

空席目立つ客席が残念。ブラヴォかけても盛り上がらないこと夥しい。
休憩後のチャイコはまあ、安定したもの。
ob首席代行を務めるM氏、積極的なプレイで大好感。
京急川崎で途中下車。こういう日はビールが美味い。

#8【沼尻竜典オペラセレクション コルンゴルト/歌劇《死の都》】
3月9日(日)14:00 びわ湖ホール
指揮―沼尻竜典 京都市交響楽団 びわ湖ホール声楽アンサンブル
山本康寛t-パウル 飯田みち代s-マリエッタ 黒田博br-フランク
池田香織a-ブリギッタ(以上声楽)  栗山昌良(演出) 他
●コルンゴルト…歌劇《死の都》(字幕付原語上演)
1F-1V10

で翌朝、びわ湖ホールへ。SAはともかく大津の街に行くのは初めて。
パウル役を歌いこなせるテノールの数を考えると、《死の都》
ヘタすりゃ一生日本じゃナマで聞けないと思ってきた。
だからヨーロッパに行くよりは安い!と新幹線代を奮発、19日の新国も聞く。
気が急いて1本前ののぞみで京都、そこから東海道線で膳所(ぜぜ)駅へ。
GoogleMapに従いただの住宅地を抜けびわ湖ホールに着いてみると、
周りは何もなく中のお高いレストランで昼食。
近江牛サンドウィッチセット1500円…。そこそこ美味かったけど。

初めてのこの劇場、平土間にあまり傾斜がなく前席の頭が邪魔(^^)。
1幕が開くと2/3を室内、上手に屋外のブリュージュの路地がある舞台。
ブリギッタmsが第一声"Behutsam, Hier ist alles alt und gespenstig."と歌う。
嬉しかった。ついにこの曲をナマで…。

パウル役、高音の連続と分厚いオーケストレーション故、
名だたるヘルデンテノールの持ち役だけれど山本康寛tの声は
どちらかと言うとやや硬質な胸声系。
それが実に立派、一切スタミナ切れすることなく最後まで歌い切り
自分はこういうパウルも有りだと思ったし、十分その表現力には納得した。ブラヴォ。
「もっと煽れよ」と前夜TLで言われていた沼尻=京都市響も、なかなかどうして。
あれ以上やると粗くなりますからってくらい。
音楽的にどこにも弱い所はなく、本当に新幹線代払って聞きに来た甲斐があった♪

しかしですね、あちこちにも書かれておりますが。
演出に興味はさほどないワタシでも、今どきあの演出は…。
全て歌手は正面を向いて歌い、手を広げる位が精々の演技。
「私に残された幸せは "Glück, das mir verblieb" 」は
舞台奥高い所にいるパウルと数メートル手前のマリエッタが近づくことなく歌い
「私の憧れ、私の幻はよみがえる“Mein sehnen, mein wähnen”」は
プロンプターボックスの真横で横たわりながら。
全編のクライマックス、わざわざ舞台奥の陰に隠れてパウルはマリエッタを殺める。
3幕例の271前後、全舞台がステンドグラスの色彩で覆われ美しかったけれど、
他は特筆すべきことなし。そりゃ、演出は一切音楽の邪魔をしていません。
それなら凝ったアニメでも流した方が、よほどマシかと。
その点では、ヘルシンキのプロダクションをレンタルした新国が楽しみである。

先日のアリアドネもそうだったけれど、音楽的には十分なオペラが日本で聴ける。
びわ湖はS席13,000円。装置を簡素化して横須賀に持ってこられないか。
この値段で日常的に聞けるなら、も少しオペラも行くんだけどなぁ。
  1. 2014/03/13(木) 15:46:00|
  2. 音楽
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<初訪千葉白子町とか伊東とか 温泉2題 | ホーム | #4-6 音楽的には言うことなし…初実演アリアドネ。>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://yosibei.blog10.fc2.com/tb.php/852-bbc882fd
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。